職名②

昨日の続きです。

成年後見(保佐・補助含む)の審判がなされ、成年後見人が就任すると、その旨の登記が作られます。
その登記簿謄本には被後見人であるご本人の住所氏名等と後見人の住所氏名等が記載されます。
私は成年後見人として事務所所在地が住所の項目に、職名が氏名の項目に記載されています。

後見人に就任すると、まずご本人の関係する機関に「後見人がつきました」という届出をすることになります。
例えば口座を持っている銀行、何かの給付を受けたり税金を支払っている市町村、加入している保険会社等です。
届出の際には、後見人が就任していることの証明の為に、上記の登記簿謄本が必要になります。
さらに提出している人物が「後見人本人」である証明の為に、後見人自身の身分証明書も必要になります。
普通は免許証を見せることが多いと思います。
ところが、私の場合は成年後見の登記簿謄本の住所氏名(=事務所と職名)と免許証の住所氏名(=実際に住んでる場所と本名)が何ひとつ一致しない!…という事態になるのです。
これでは本人確認にならない…。
司法書士の会員証には事務所所在地と職名と本名が列記してあるので、毎回それを併せて見せて「同一人物です!」と説明するのですが、司法書士の会員証は通常身分証明書として想定していないことがほとんどで、これで良いのか、ほかに書類が必要ではと大体いつも窓口がてんやわんやになります。
本部へ確認します、と30分、1時間以上かかることも多々。
特に金融機関で多い気がします。
おそらく私のようなケースは珍しいですし、本人確認を厳重にする必要があるから仕方ないのかなと思っていますが、事務所所在地と職名で登記することが認められている以上、やっぱりもう少し簡単に手続できると良いな、とも思います。

ちなみに、私自身の仕事用銀行口座も職名では作れません。
屋号(私なら「司法書士きたぼら事務所」)+本名なら作れることがほとんどですが、司法書士登録は職名にしている以上、屋号+本名は仕事とプライベートがごっちゃになっている気がして非常に違和感があります。
稀に銀行によっては屋号+職名も可能だったりするみたいで、対応は一律ではないようです。
…そう言えば、この手続の時も各銀行窓口をてんやわんやにさせ、銀行の方々にかなりご迷惑をおかけしました。

思わぬところで職名使用の大変さに気づかされました。
実際になってみないとわからないものですね。
旧姓を使用していたり、名字を変えたくないために結婚を躊躇する世の女性も、大きなこと細かいこと、色々と思うところがあるのだろうな、なんて思いました。

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