相続人じゃないのに相続放棄?

立春を過ぎたといいますが、寒い日が続きますね。
特に今年は雪がびっくりするくらい降ります。
北陸方面は災害レベルだったようで、もう降らないでほしいと祈るばかりですが、また今日の昼間、こちらでもちらついていました。
早く春が来ないかと今年は特に待ち遠しく感じます。

少し前の話ですが、相続放棄の手続のご依頼をいただきました。
色々な意味合いで「放棄」という言葉は使われますが、法的に相続放棄というのは、「裁判所に申し立てることで、プラスの財産もマイナスの財産を一切引き継がず初めから相続人ではなかったことにする」ことを指します。
お話を聞くと、ほぼ音信不通状態だったお兄さんが亡くなったため、某市から「あなたが相続人なので、滞納していた住民税を払ってください」という督促状が届いたとのこと。
音信不通だったので、お兄さんが亡くなったのもその督促状で初めて知ったそうです。
相続放棄は、「被相続人の死亡」と「自分が相続人であること」を知ってから3か月以内に申し立てなければいけないという期間制限がありますが、督促状を受け取ってすぐにご相談をいただいたので、期間は問題なし。
後は必要な戸籍謄本等を揃えて裁判所に提出すれば終わる予定でした。

申立した翌日、裁判所から電話がかかってきました。
「あのー、○○さんの件ですが、この方相続人ではないですよ。」
「?」
「被相続人の子が放棄してないです。」
「まさか。督促状を送ってる某市が調査していないはずがないですが…。」

某市税務課に確認をすると、配偶者と子の相続放棄は確認したとの回答。
どうも話が噛み合わない…。
よーく話を聞いてみると…、被相続人は2回結婚しており、それぞれの配偶者との間に子供がいたのですが、某市が確認したのは2回目の結婚後に生まれた子の相続放棄だけだったのです。
最初の配偶者との間に生まれた子は相続放棄していない(おそらく父親が亡くなったことすら知らない可能性大)ため、現段階では兄弟姉妹である依頼者は相続人ではなかったということになります。

仮にも市町村がそんな調査ミスすることあるんだ…とびっくりしました。
裁判所に申立した段階で事件番号が付けられてしまったので、取下書を提出して終わりましたが、依頼者からすればわざわざ専門家に手続を頼んだのに何それ、といった所です。
ただ、恐らく残った子も相続放棄して、いずれ依頼者が相続人になることは予想できたので、その時にまた依頼をせずに済むよう、そのまま申立ができる状態に書類を整えてお渡ししました。
相続放棄の手続自体は出来なかったものの、何とか依頼者に納得してもらえたのは良かったですが、こういうこともあるものだと教訓になりました。

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